スーパー戦隊もずぶずぶの沼だったと気付いちゃった話

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今日、2022年2月27日、2021年3月7日から始まった『機界戦隊ゼンカイジャー』が全49話をもってその物語に一先ず終止符を打った。

この1年、番組開始当初の自分にはきっと想像し難いほど、この作品に魅了され、ずぶっずぶにスーパー戦隊シリーズの沼にハマってしまったので、備忘録としてここにその思いを書き残しておこうと思う。

 

 

 

 

機界戦隊ゼンカイジャーとは?

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機界戦隊ゼンカイジャー|テレビ朝日

 

まずそもそもわたしの周りでは〈仮面ライダー〉と〈スーパー戦隊〉の区別がついていない子がちょいちょいいるので、そこから簡単に説明しますと、ゴツい見た目で腰に変身ベルトを巻いて個人プレーをしてるのが〈仮面ライダー〉、カラフルな全身タイツみたいな身なりをして団体協力プレーをしているのが〈スーパー戦隊〉です。

 

前置きが終わったので、わたしが今回話したい機界戦隊ゼンカイジャーの話に移ります。この作品をざっくり説明しますと、

悪の組織「トジテンド」によって、様々な世界がギアに閉じ込められて、その反動で人間の世界と機械生命体の世界がドッキングするんですよ。んで、主人公で人間の五色田介人くんが、機械生命体「キカイノイド」の4人と協力して、トジテンドを倒すべく全力全開~!で戦っていくって話です。

この作品で特徴的なのは、やっぱり人間1人とロボ4人ってところ!「スーパー戦隊といえばロボット!」って発想からこれまでにないチーム編成創り上げるのマジで東映東映してる...こんなん絶対戸惑うって...

あとは、センターが赤じゃなくて白のヒーローってところ!スーパー戦隊シリーズって赤い人が真ん中にいるイメージ強くないですか?少なくともわたしはそう。だから初めて見たときは結構な衝撃だったし、本編前の春映画で早々に歴代レッドをバックに付けてて「めちゃくちゃ目立ってるやん?!一人勝ちかよ?!」って興奮したのを覚えてる。こんだけ歴代の先輩がいるんだからその中で目立つってめちゃくちゃ大事!ジャニーズJr.と同じ!目立ってなんぼ!(?)

 

 

(ここでちょっと見れるよ)

 

それから、戦闘プロセス的な面からの特徴は、ゼンカイジャーはスーパー戦隊シリーズの45作品目のアニバーサリー的な戦隊でもあるので、これまでのスーパー戦隊の先輩たちのパワーとか能力をお借りしながら戦うところ。(その使い方についてはひとまず見ないふりをするけど)歴史を感じられる作品最高かよ。流石、アニバーサリー。

 

 

わたしとゼンカイジャーとの歩み

 

出逢い編

わたし、仮面ライダーが好きなんですよ。

あ、急に話変えるやんコイツ、って思った方、聞いてください。ちゃんと関連性あるから!!たぶん。

高校生のときに仮面ライダーに再燃して現在に至るんですけど、とある日曜日に仮面ライダーを見ているときに新しいスーパー戦隊の予告を見たんですよ。それがゼンカイジャーの一個前の『魔進戦隊キラメイジャー』って作品なんですけど。戦闘中にキラキラを振りまきながら戦っているのが非常に可愛くて、わたしの幼女心をくすぐりまして、これは見る!と決心して、スーパー戦隊に足を踏み入れました。

幼少期の記憶ではスーパー戦隊シリーズは『侍戦隊シンケンジャー』しか見たことがないわたし、これまでのスーパー戦隊の歴史はほぼ無知に近いけど、仮面ライダーと違って、シリアス要素が少なくて比較的心構えをせずとも見られるところが非常に良かった。スーパーヒーロータイムの〈仮面ライダースーパー戦隊〉の流れって視聴者の心の安定を図るためにも大正解のスタイルだったんだね?

そんなわけで、''スーパー戦隊の良さ''にも気付いてしまったわたし、キラメイジャーの次の作品ももれなく見ようと決意する。

2021年3月7日の初回放送、事前にこれまでのスーパー戦隊シリーズとは異なる型破りな作品だと情報を得ていたから、心構えをして見ていたけど、どことなく懐かしさを感じるようなレトロっぽい映像とか、全体的にポップな世界観に惹かれて、1年間お世話になろうと決め、今日に至る。

自分の比較対象がキラメイジャーしかないから浅いことしか言えないけど、キラメイジャーと比べてかなりギャグ要素強めの印象。(ハマるハマらないは置いておいて)''子供番組''というカテゴリーにものすごく当てはまる作品だと思った。仮面ライダーなんて''子供番組''にカテゴライズされてるくせに常に死と隣り合わせみたいなとこあるじゃん。(そうなんです)激重展開てんこ盛りじゃん。(間違いない)ゼンカイジャーは、ポジティブな意味でそんなに頭を使って見なくても楽しめる作品だと直感的に感じました。だって初変身のとき、変身の仕方がわからなくてメインキャラの3/5が変身アイテムの銃で敵に誤射するような作品ですよ?相手が倒すに値する敵だから倒すためなら誤射でもなんでもアリなのかもしれないけどさ。わざわざ攻撃せずに待ってくれている敵の方にあまりに失礼じゃないですか???() こんなん絶対ぶっ飛んでて面白いと思うじゃん。また見たいと思っちゃうじゃん。(わたしの精神年齢が低いからか?)

 

 

わたしを沼に引き込んだキャラたち編

魅力的なキャラクターがたくさん登場するゼンカイジャーだけど、そのなかでも8話から登場する追加戦士のゾックスさんの存在が、わたしがこの作品の沼にどっぷり浸かることになる要因となった。

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はい、カッコいい。金髪キャラはもれなく惚れちゃうよね〜。金髪ってだけで好きになりがち。

世界を渡り歩く世界海賊(略して"界賊")、ゴールドツイカー一家の長男である彼は、海賊のパワーを使ってツーカイザーとして戦う。なんと変身の際に踊る。なんか踊る。そして歌う。愉快すぎる男。ヨホホイ。(尚、ブチ切れの際はダンスと歌はカットされる模様。←ここテストに出ます)

 

(はい、歌って踊るさまはこちらからどうぞ)

ゾックスさん名義でキャラソン2曲も出しちゃう運営の本気度!!(ゾックス役の増子くんはGENICというグループでアーティスト活動もやってるから歌唱力は間違いなし!)

界賊の唄

界賊の唄

  • ツーカイザー/ゾックス・ゴールドツイカー (増子敦貴)
  • サウンドトラック
  • ¥255
  • provided courtesy of iTunes
FLAG 〜界賊の美学〜

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  • ツーカイザー/ゾックス・ゴールドツイカー (増子敦貴)
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話は戻りまして、このファーストインプレッション「なんだこいつ」なゾックスさんだけど、戦況が危うくなったときは必ず助太刀してくれるし自分の家族になにかあったら全力で守って戦うし(特に妹のフリントちゃんを守るときの姿は軽率に恋)、"おもしれ~男"認定した主人公の介人の後方彼氏っぷりは回を重ねる度に増していくし、流し目は異常に色っぽいし、追加戦士として文句の付けようがない上に完全に沼過ぎる男。早くわたしも"おもしれ~女"認定されたい。

 

そんでもってさ、ステイシーくんっていう脚本に尽く虐められてるキカイノイドと人間のハーフのキャラクターがいるんですけどね、彼もまたゼンカイジャーの沼へとわたしを誘ってくる存在なわけですよ。

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見て、この美少年。これが元々は存在していなかったキャラなんて信じられなくない?(※ステイシーは、オーディションに来ていたステイシー役の世古口くんを見た制作陣が彼のために作ったキャラ)

"脚本に虐められている"ってどゆこと?と思った方、例をあげますね。

例その1. 母親を殺される

例その2. せっかくできた仲間を奪われる

例その3. 責任をなすりつけられてボロボロに罰せられる

例その4. 自称神様に許可なく体を乗っ取られる

などなど。

ひどい。ひどすぎる。ゼンカイジャーにおいて''シリアス要素を請け負った唯一の男''といっても過言ではないくらい、色々抱え込まされ、都合よく利用され...。

因みに、わたしが一番最悪に感じたのは、故人を甦らせる敵が現れたときに、本来同じ「トジテンド」に属する彼はダメージを受ける必要性がないし、何のメリットもないのに、甦った母親にナイフで襲われる回(※第38カイ)です。お母さんのことを思い出している描写だって少なくないからきっと大好きだったはずなのにこの仕打ち、極悪非道すぎんか。

どれだけ本編でバカやっていようと、今日のノルマ達成しなきゃ~みたいなノリで、最後にしれっとステイシー虐めして終わったりするのマジでなんだったんだろう。ステイシーくんが一体あんたに何したっていうんだよ?!!!あの子は自分の父親越えたいだけなんだよっ!!!!!()

だがしかし、ここでオタク諸君に問いたい。

''美少年が虐げられて顔を歪める''とかオタクはもれなくみんな好きでしょ?わたしは好きだよ?!中性的な見た目も相まってか、世古口先生は憂いを帯びた表情がまぁ上手いのよねぇ〜。これはもう癖(へき)です。癖キャラです。合法的に癖キャラを摂取できる作品、それがゼンカイジャーです(違います)

 

 

思い出100%編

そんなこんなで愉快すぎる男と美少年の癖キャラのおかげで、回を重ねる毎にわたしはゼンカイジャーの沼にハマり、アクスタを買ったり、ぬいを買ったり、Gロッソにヒーローショーを見に行ったり、ギアダリンガー(※ゾックスの変身アイテム)とギアトジンガー(※ステイシーの変身アイテム)のミニチュアのガチャガチャが欲しくて2,000円溶かした挙句、手に入らずガチャガチャのセット売りをネットでポチったり。

始めから終わりがわかっていたから、オタクの鉄則「推しは推せるときに推せ」を念頭に置いてゼンカイジャーを満喫した。

楽しかった。とっても。

わたし仮面ライダーが好きって言ったけど、こんなになにかモノを買ったり、実際に会いに行くことなんてこれまで1度も無くて、自分がどれだけゼンカイジャーにハマっていたのか、この経験と実行力で証明された気がする。

ふとなんでこんなにハマったのかを考えてみたんだけど、もしかしたら現場(=Gロッソ)の有無がでかいのかもしれない。人生の半分以上をジャニオタとして育ってきたもんだから、やっぱり直接会える機会があること、そしてそれが定期的にあることが自分のモチベを保ったり、「好き」って気持ちを再確認するひとつの指標になっているんだと思う。染み付いたものってなかなか変わらないもんだね。

 

 

Today's last episode編

そして、今日、無事最終回を迎えたわけだけれども。どんだけ人気だとしてもはたまたそうでなかったとしても1年で潔く次の作品に切り替わる東映特撮の残酷さ、冷酷さを今猛烈に実感しています。仮面ライダーでもこの感じを何度か経験しているけど慣れないもんだね。辛い...既にロス。

大きいネタバレは一応控えておくけど、とりあえずハッピーエンドを迎えられて本当に心からほっとしてる。

正直終わってしまった実感がまだ無くて、来週も全力全開~ってわちゃわちゃしているんじゃないかと思うんだけど、思いたいんだけど。

もう『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』っていうこれまたパンチの強い作品が待機してるからね。桃太郎モチーフらしいよ。介人役の駒木根葵汰くんも続投で出るからそれで少しゼンカイジャーへの寂しさが薄れた気がする。続投もかなりレアケースみたいだからどんな感じで作品に影響してくるかめちゃくちゃ楽しみです。

 

一先ず、1年間沢山の元気と勇気をありがとう。初めはその異質すぎる設定に賛否両論あったかもしれないけど、己を突き通して''ゼンカイ脳''という言葉まで生み出し、誰も文句をつけられないくらい綺麗なラストを迎えた、その強烈な爪痕の残し方はスーパー戦隊の歴史のターニングポイントとして今後語り継がれることでしょう。(誰?)

そして、''スーパー戦隊''というわたしの新たな扉を開き、その楽しさを教えてくれたゼンカイジャーという作品は、紛れもなく私の人生を彩った存在です。またいつか会えるその日まで、ずっとずっと大好きです。

最終回の今日はどうしてもしんみりモードになってしまうけど、まだGロッソも残ってるし、ファイナルライブツアー(FLT)もあるし、Vシネも決まったからまだまだゼンカイ脳に染まるよ、わたしは!!!!!会えるのすっごい楽しみなんだからっ!!!!!チョアーー!!!!

 

そして東映関係者の方〜!!!!

声を大にして言います!!!

是非、スピンオフで海賊一家の日常編とステイシーくんの日常編を作ってください!!!!オタクもれなく喜びます!!!需要ありますよ〜!!!!!

 

 

以上、ここまで長々と読んでくださった皆さま、ありがとうございました!

 

 

あ、話の途中に出てた仮面ライダーについての話はここで書いてますので気になる方は是非。

sooome7nx.hatenablog.com

 

 

 

はい、ほんとに終わります!ありがとうございました〜!!!!